矜 持
人にとって、誇りとはいったい何なのでしょうか?考え方は様々に異なると思いますが、
孤高であり続けることは、最も困難で重要なことではないでしょうか。
レベルソ サン&ムーン
ダイヤル面
ムーブメント
ホールマーク
ジャガー・ルクルトは真のマニュファクチュールとして、マニアの間で絶大な人気を誇る時計メーカーです。
新作を発表するたびに、苦も無く新しいムーブメントを開発しているように思える技術力は、他社の垂涎の的といったところでしょうか。
ここに紹介したサン&ムーンはレベルソシリーズの中でも、最も遊び心にあふれたものではないでしょうか。
ひっくり返しても、見えるのはムーブメントだけ。こんな物、誰が買うんでしょうね。(すみません、自虐ネタでした)
この時計のダイアルには、4つの情報がちりばめられています。時刻・ムーンフェイズ・サン&ムーン・パワーリザーブ。
これだけの複雑な要素を、小さな文字盤にバランスよく配置した、技術とセンスには脱帽です。
また、時計本体のムーブメントと接触する面には、18金製を表す18k750の文字と天秤計の絵と、スイス製を表す犬の顔、併せて、
これは多分なんですが、ジャガー・ルクルト製を表すイラストが一番左に刻まれています。(ご存知の方はお教え下さい)
ある時計雑誌で読んだんですが、最初の企画はムーンフェイズとパワーリザーブだけだったそうです。ところがよく考えてみると、
ユーザーが時計を壊さずに、ムーンフェイズを調整できる時間帯が分からない。そこであわてて、午前と午後が分かるように、
サン&ムーンを追加したそうです(本当かな?)。馬鹿ですねー。でもそういったところが好きです。
折角の技術力の訴求がどこか垢抜けないところも、昔のゼニスそっくりです。そういったところも好きです。
この時計はビジネスユースには、まったく合いません。分(ふん)がよく判りません。電車なんかに乗遅れてしまいます。
でも、電車なんかには乗らないお金持ちのための時計なんでしょうか。(それはそうですね。ポロ競技やハンティングのためのレベルソですから)
このマニュファクチュールからの、マスターシリーズを使った正統派のクロノグラフの発表を心待ちにしているのは、私だけでは無いと思います。
(現在はマスターコンプレッサーシリーズが発売されていますね。)