憧  憬


ロレックス デイトナ





パティックフィリップ アクアノート




ロレックスのデイトナ、パティック・フィリップのアクアノート。
この2本の時計に何かしらの共通点を感じてしまうのは、私だけでしょうか?
面白いことに、私のこの2本の時計の購入動機はまったく異なります。
デイトナは「デイトナ」という、1つの固有のモデルを所有したかったからで、
アクアノートは、「パティック」という1つの固有のメゾンの時計を所有したかったからです。

でも、時計自体の個性ももまったく異なっているのに、どうして共通点を感じるのでしょうね。
そう思って比較してみると、面白い事に気づきました。この2本の時計はほとんど逆対称なのです。
例えば、クロノグラフと、3針式のノーマルな時計。
カレンダー無しと、カレンダー付き
トロピカルベルト(パティックの本来の姿)とブレスレッド。
ノーマルバックとシースルーバック。
丸型と四角形(ちょっとこじつけ?)
そして一番面白い事は、ロレックスがこんなに有名なのに、パティックはマニア以外はほとんど知らないこと。

これほど違っているのに、面白いことに何か同じような匂いを感じてしまいます。敢て言うならば、それはメゾンの誇りのような物。

どうしてなんだろう?そう考えた時に、一つの、そして重要な共通点に気が付きました。
それは、今や日本のメーカー以外はほとんどない、自社のムーブメントにこだわり続ける、そのメゾンとしての姿勢。
そして、そのことがこの2本の時計に、孤高な存在としての、同じような気品と存在感を与えているのかも知れません。

「人間としての自分がこうあれたら」。そういった憧れさえ感じてしまう時計たちです。


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