物にできないモノ

世の中には物にできないモノというものがあります。でも物にして表さなければ表現できないモノも存在します。
私はこの腕時計という物で何を表そうとしたのでしょうか。

アラン・シルベスタイン ミラネーゼ




時計のサイドとムーブメント画像




クロノマリーンと一緒にペアで


このホームページで、初めて女性物の腕時計を紹介します。アラン・シルベスタインの「ミラネーゼ」。
「ミラネーゼ」とは、ミラノ人という意味だそうです。アランらしく、洒落たネーミングだと思います。

初めて女性物を紹介したからと言って、色っぽい話はまったくありませんので、ご承知おき下さい。
この腕時計は、姉への感謝の印として購入した物です。本来は、感謝の心をモノにはしたくなかったのですが、
他に方法を考えつかなかったのです。(実は他の方法でもやろうとしたのですが、結局無理でした)

他のコーナーでも書いたかも知れませんが、実は私は大病を患いまして、生死の境をさまよう経験をしました。
(そのために、以前のホームページを閉じざるを得ませんでした)

何とか回復して、新しくホームページを立ち上げるまでになりましたが、この1〜2年の記憶が定かではありません。
また、意識が戻るまで相当の期間を要したようです(本人は記憶がないのである意味気楽なものでしたが)。
私はいい歳をして独り身なもので、その間両親を初めとして、姉弟にも大変な迷惑をかけたようです。
(私の咽喉には、今でも人口呼吸器の後が残っています)
ですから、このコーナーは時計の紹介ではなく、私が感謝の心を忘れないための記録のようなものです。

話は戻りますが、私の意識が戻るまで、姉は自らの家族をさて置いてまで、私の看病をしてくれました。
そして、意識が戻ってからも種々の面倒を見てくれました。その苦労に報いるべく選んだのが、この時計です。

従って、時計自体のスペック等のご紹介はあまり意味がありませんので、ごく簡単に。

時計は、アラン・シルベスタインの「ミラネーゼ」、前述の様にミラノ人という意味のようです。
ムーブメントはETA2671、女性物には珍しくシースルーバックに仕上げてあります。
ブレスレットは、丸い鎖状になっていて、長さ調節は2段階の調節が出来るようになっています。
本物のブレスレットのように、手首に軽く巻きつけるような仕様だということです。

時計の針やダイヤルは、いわゆるアラン調。カラフルに楽しく、そしてちょっとキッチュな造形です。
私は、アランに感じる一種底抜けの陽気さが好きで、他にもクロノマリーンを所有しています。
クロノマリーンとの比較も面白いですね。これだけ違っていても一目で両方ともアランだと分かります。
そのアランの陽気さが姉に相応しい感じがして、この時計を選びました。

さてさて、姉はこのミラネーゼを気に入って使ってくれますかどうか、心配しながらプレゼントすることにしましょう。


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