男の誇り

エベラール、このブランドには、あまりなじみのない方が多いのではないでしょうか?
創業者はジョージ・エミール・エベラール。
スイス時計産業の聖地「ラショードフォン」にて誕生したブランドです。
エベラールといえば、縦、横4連のクロノグラフ「クロノ4」が有名なのですが、
私の好みは、「タッツィオ・ヌボラーリ」というモデルです。



タッツィオ・ヌボラーリ                アルファロメオ8C2300

1932年、モナコグランプリで彼は、アルファロメオ8C2300を相棒に、
ヒトラー率いるドイツの常勝メルセデスベンツに立ち向かったのです。
そして、その華麗なテクニックと炎のような走りで、見事優勝!!

今なお伝説の男として語り継がれております。

その彼の生誕100年を記念して製作されたクロノグラフが、
「タッツィオ・ヌボラーリ」というシリーズです。
私が購入したのは、その中でも「ビトレ」というモデルです。




早速詳細に見てみます。まずダイヤルです。向って右へエベラールのロゴ、
そして左サイドにはタッツオ・ヌボラーリのサインと「TN」のロゴが入った黄金の亀。
これは、「グットラックトータス」と呼ばれ、彼の友人であるイタリアの愛国家詩人、
ガブリエル・ダヌンツィオから「世界で最も速い男へ最も遅い動物を」という、
献辞を添えて贈られたものだそうです。
また、二つ目使いされたヴァルジュー7750のスモールダイヤルが縦に並んでいますが、
上段の物が30分の積算計、下段が12時間の積算計になっています。。

バックはシースルーになっていて、自動巻きのためのローターに、
「タッツオ・ヌボラーリ 1892-1992 ゴールドカーコレクション」の文字が、
その時に搭乗した、「アルファロメオ8C2300」のレリーフとともに、
誇らしげに、18金で刻まれています。

また、時計の筐体全体は、ペルラージュで美しく磨き上げてあり、外光によって
様々に美しく輝きます。また、これは今回写真を撮っていて発見したのですが、
ベルトもタッツオ・ヌボラーリの名が入った、専用のものでした。

「タッツオ・ヌボラーリ」、この時計が似合う男になりたいものです(無理かな)。




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